こんにちは!夫のりんです。
「敗者のゲーム」という本を読みました。
著者はチャールズ・エリスさんで「敗者のゲーム」は1985年の初版以来、36年間版を重ね100万部の超ロングセラーとなっています。
・個人投資家が成功するにはどうすればいいのか
・インデックスファンド、債券、投資信託をどう選べばいいのか
・暴落がきたら不安、どうすればいいのか
と思われている方にぴったりの本です。
一度読んだら、不朽の名作と言われ超ロングセラーになっている理由が理解できました!
本書は投資を敗者のゲームにしないための本です。
本ブログでは、書籍の要約と気づきをご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてください。
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資産運用でまず押さえるべきこと(まとめ)
運用は「敗者のゲーム」である
100年前、株取り引きの90%は一般の人でした。
その中でプロの投資家は情報の入手が早いので、インデックス投資※より良い結果を残せたと言います。
しかし、現在では90%以上の取引がプロの機関投資家で行われており、インターネットの普及で誰でも必要な情報をすぐに得られるため、プロでも市場に勝つことは難しいです。
素人であればなおさらですね。
インデックス投資には毎年3分の1のアクティブ・マネジャーしか勝てていません。
15年間では90%はインデックス投資に負けています。
さらに、これからどのファンドが勝つかも予測できません。
儲けようとしてアクティブに売買すると「敗者のゲーム」となります。
「敗者のゲーム」に勝つためには
著者エリスさんの投資への基本的な考え方は、比喩を用いて述べられています。
投資も同じです。
相場の高騰期も暴落期もブレずに適切な投資方針を貫き、長期運用を続けることが重要です。
つまり、市場に勝とうとしないことが最良の方法です。
本書では「勝者のゲーム」になるために、手数料が安く、広く分散されたインデックス投資をお勧めしています。
長期でインデックス・ファンドを持ち続け、経済成長を待つことが投資の成功法になります。
これ以上個別株には手を出さず、インデックス投資に集中します!
株式市場と「平均への回帰」
株式市場において、時間をかけて常識的な平均値に戻ろうとする力がはたらきます。
この「平均への回帰」の動きはPER(1株当たりの収益に対する株価の倍率)の状況で見られます。
例えば、株は収益に対して株価の倍率が高くなった時に売られます。
つまり、PERの高い時は長続きはしません。
その反対も然りです。
「長期投資も平均への回帰にならざるを得ない」ということです。
株式市場がどんなに暴落しても短期的な変動と認識し、計画通りに長期投資をすることが重要です!
インデックス投資の強み
市場を反映するのがインデックス・ファンドです。
それは投資のプロが多数を占める市場は、プロの動きの総和を示すからです。
プロは情報を得ると、素早く株価に反映させます。
つまり、インデックス投資をすれば、プロのコンセンサスが得られるということです。
インデックス・ファンドの利点は以下です。
インデックス投資をすれば、リスク許容度を確認し、目標達成のためのポートフォリオを作り、絶えずリバランスし、計画通りに進んでいるかを検証する、といった課題に集中できます。
世界随一の投資家のウォーレン・バフェットもインデックス投資を勧めています!
運用を少し理論的に見てみよう(まとめ)
投資家が避けるべきリスク
投資家が避けるリスクは以下です。
・むやみに頑張りすぎる
・リスクを回避しすぎる(債券や短期資産に偏る)
・忍耐力の不足
・投資信託に投資する場合、10年に1回以上入れ替える
・過大な借り入れ
・単純に楽観的
・プライドが高い
・感情的になる
特にプライドと恐れ、欲望と喜び、心配などの感情は、投資の最大の「敵」です。
つまるところ、投資の成功のカギは知的能力と情緒面の能力で決まります。
知的能力:企業の財務諸表の分析能力、情報収集と活用、個別情報を判断資料に統合する能力
情緒能力:市場の暴騰・暴落といった極端な場面でも冷静さを保ち、合理的材料ができる自己抑制能力
自分の能力では手に負えないことに手を出すと、損害を被る恐れがあります。
投資においては高いリターンを求めるより、リスクを最小限にとどめることの方が重要です。
「時間」が教える投資の魅力
本書では期間におけるインフレ調整後の株式、債券、キャッシュの収益率変動幅を示していますが、期間が1年の最高リターンは53.4%で最悪では37.3%の損失となっています。
3年や5年の平均値でも時間の影響を強く受け、ばらつきが大きくなります。
10年になると収益率は規則性を増し、年間平均収益率が5%〜15%の範囲に入ってきます。
運用期間が20年、30年と長ければ長いほど、ポートフォリオ全体の収益率は平均収益率に近づきます。
ここで長期的思考が大事になります。
運用期間が短い時に大きなリスクだった運用手法でも、長期投資をすることによって取り入れられます。
長期的思考で投資手法も変わり、長期リターンも高まっていきます。
インデックス投資を長期で実践することが成功法ですね。
効率的ポートフォリオとは
長期投資の目標は、株や債券を厳選したうえで安く買い、高く売ってリターンを得ることではないです。
あくまで、効率的なポートフォリオ・リスクを取り、リスクをうまく扱って、長期的にある程度のリターンを得ることです。
効率的なポートフォリオとは、一定のリスクに対応したあらゆるポートフォリオの中で、最大の期待リターンをもたらすもの、また、一定の期待リターンを達成するポートフォリオの中で、リスクを最小にとどめるものです。
効率的なポートフォリオには分散投資が絶対条件です。
では、広く分散されたファンドは何でしょうか?
インデックス・ファンドです。
インデックス・ファンドを取り入れるのが、間違いのない効率的なポートフォリオです。
運用基本方針の必要性
投資の失敗は何か?
それは市場や特定の銘柄への投資などの外的要因か、それにより引き起こされる自分の感情などの内的要因か、またはその両方によって起こります。
市場が暴落すると、その場しのぎで投資方針を変更し、間違った判断から損をすることがよくあります。
そういう時は、長期運用の基本方針を確認しましょう。
過去何十年間の収益率と平均値からの乖離パターンを検討し、株式市場がなぜ大きく変動するのか、その本質を理解すれば、毎日の市場の動きを気にしすぎることなく、賢明な運用基本方針を貫き通すことができます。
そのために運用基本方針が策定したら、文書化することが必須です。
すぐに確認できるようにすることが大事です。
そうすれば、長期的には良い結果が得られ、他の大多数の投資家より高い収益を得ることができます。
人生設計と投資(まとめ)
支出に応じた資産計画を立てる
投資家が知るべきリスクとして「市場リスク」と「インフレ・リスク」があります。
本書では過去80年間にわたって、市場リスクを取らないとインフレ・リスクに対抗できないと伝えています。
資産運用計画の3つのポイント
・インフレを考慮したうえで引退後の適切な生活水準を確実に維持できるか?十分な収入は、引退前の収入の75〜80%に、インフレによる目減りをプラスマイナスゼロにするだけの年率2〜3%の増加分を加えたもの
・不意の支出(老齢期の医療費)のための十分な備えはあるか?
・遺産額は相続人や遺贈先の数、自分の計画に十分見合っているか?
これらの質問に十分に答えられない場合、計画を変更すべきです。
また、引退後はインフレに備え、毎年の支出額を資産の4%以下に抑えた方がベターです。
「敗者のゲーム」に勝つためには(再掲)
市場を上回るという「敗者のゲーム」に勝つ方法は、ゲームに参加しないことです。
つまり、市場に勝とうとするな!です。
市場に勝つことに気をとられると、本来の自分の最適な長期投資を行うという目的から逸れてしまいます。
周りが個別株で利益が出ているからといって、安易に投資手法を変えると痛い目に合います!
投資で成功するカギは、投資計画をしっかり考え、それに沿って長期的にインデックス投資をすることです。
ただそれだけです。
敗者のゲームにならないように、インデックス投資を始めよう!
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まとめ
投資の基本方針を立てたら、ブレずに忍耐強く実行しましょう!
市場で大きな変動があっても、いれずは平均値へ回帰します。
感情的にならないで、長期視野を持ってインデックス投資を維持・堅持して、投資を成功させましょう!
それでも今の投資手法に迷いが生じたら、本書に戻ってきて初心を取り戻しましょう!
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